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今週の見方(8月2日)

今週の見方(8月2日)

NYの株式の上昇率よりも時価総額に驚く
米市場でテクノロジー株の好調が続いていますが、そのインパクトは、「上昇率」よりもむしろ「時価総額の増分」にあると思うんです。これは他社のレポートで指摘してあったのですが、例えば、7月20日の米株市場で上昇した「アップル」、「アマゾン・ドット・コム」、「テスラ」の3社合計で見た「前営業日からの時価総額増分」は2192.7億ドル(約23.5兆円)と、トヨタ自動車の時価総額(約22.1兆円)を上回る規模なんです。トヨタの時価総額ですよ。長く技術や営業を行いながら築き上げた日本の代表企業の純資産を、僅か1日で三社の前日比増加額によって、これだけの「富」が生み出さ れているという事実は、テクノロジー株上昇による資産効果を通して、米個人消費にも少なからぬプラス効果をもたらしているものと考えました。

こうした「とんでもないスケール」で進む米テクノロジー株の上昇に対し、「バブルではないか」との声が広がっています。ナスダック100とS&P500との相対パフォーマ ンスは足元で「ITバブル期」のピークを突破、その過熱感を印象づけているからそういう論議になるのですが、前者を構成する企業の利益成長率が高い分、PERは過去からのトレンドを逸脱している訳ではないのです。もちろん、個別株ベースでは割高な銘柄もありますが、指数全体としては過度に警戒すべき状況にある訳ではないというのが大勢を占めています。

さらに注目したいのが現在の「超低金利環境」。バブルの頃との比較で決定的に違うのは金利で、バブル期やITバブル期とは比べ物にならないほど低いものになっています。実際、ITバブル期には名目で6%台、実質でも4%台にあった米長期金利は各々0.6%程度、マイナス0.9%程度なんです。

一般に、低金利は債券(安全資産)から株式(リスク資産)へと考えるから、米国の場合は余剰資金が増えれば株価は下がらない、確認は必要でしょうが、中期的に右肩上がりなんだろうと考えられます。いつか景気がよくなって金利が上がり始めた時に、運用の中で企業業績がよくても株が上がらない時代が来ると思うのですが、現在の状況では難しいでしょう。

日本株式においては、バリュー株からグロース株へという資金シフトを促す一因となる状況が起こっていないように感じますが、今の日経平均の一株利益は1200円台ですから普通に19000円割れが打倒水準。しかし、21700円という株価は、低金利環境の長期化が予想される中、株式投資が有利であるのは確かです。特に赤字でも配当を変えてこない企業が多いですから。

中国株が急騰し、先週は台湾株が急騰。そうした中、日本株はBOXを下に放れるのかという下げを見せています。資金環境、運用学上そういうことは起こりえないが、運用を知らない日本の個人投資家の「投機」意識から来る、経済の信用性の無さだと思います。経済が良くなるように思われないという考えが固定化して、運用はどのようにするのかとか浮かばないのでしょう。

そこに、韓国における「首相土下座像」問題も「事実関係を確認する」といって何も動きはなく、何か話すと思ったら「マスク配りたいんだけど」とか言うレベルでは、国として信用はおけません。株価は内閣支持率が不思議と比例するし、外資があれだけの資金持っても日本株を買わないのは、この不安から来る将来に対する「売り」をヘッジとして捉えた方が楽なのかもしれません。

こうした中での売り買いですから、投資家がやけになるのも日本では仕方がないと思います。悲しい相場です。グロース株の代表格でもあるテクノロジー株に資金が流入するのもうなずけるところで、「バブルの再来」と呼ぶにはまだ十分な根拠が出揃っていないと思われるのに、そう流れているならば、断固ここは逆張りで挑みます。八月は分が悪いんですがね。


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株式投資:参考銘柄(8月2日)
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