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今週の見方【源太の講義】9月2日

源太ならではの経済・株式市場の見方。投資の参考にしてください。

パウエルFRB議長は8月24日、ジャクソンホールの経済シンポジウムで、「利上げを急げば景気後退のリスクを招き、利上げを遅らせれば物価の過熱を招く」としたうえで、FRBが進めている緩やかな利上げの継続が適切との見方を示したのはお忘れですかね?さらに、物価については「(目標の)2%を超えて加速する明確な兆しは見られず、過熱するリスクの高まりもない」と述べたことで、市場には安心感が広がったからNY株式は上がったのですが、ここを少し考えてみたい場面。実際、市場の期待インフレ率(10年)は足元2%強の水準で安定した動きを見せているのも事実なんです。

一方、最近になって複数のFRB高官から、「利上げを2019年にも停止すべき」との発言が出始めています(ダラス連銀カプラン総裁、セントルイス連銀ブ ラード総裁、アトランタ連銀ボスティック総裁など)。物価に過熱感がない中、政策金利が中立水準の方針を取るというのですが、景気に対して引き締め的でも緩和的でもない金利水準をFRBは現在約2.9%程度とみているらしく、金利がその水準に近づきつつあるんです。

という事は、中立派とされるパウエル議長自身も、物価に過熱する兆候が見えない中、過度な引き締めを避けたいとの考えをにじませている感じの発言。そうした意味で、FRBは緩和的な政策を好む「ハト派的な姿勢」に傾きつつあるように思われるという事。これを市場がポジティブに取るか、金利が上がらないからドル安円高とか考えるかとか思ってしまいます。

そうした時に、シカゴ投機筋の米国債券売りポジションが非常に膨らんでおり、この解消の仕方が気になります。それと、昨今起こっているトルコ、ブラジルの為替の急落は、この事とFRBの動きは関係ないが、時間的に短期間で為替が落ちてしまうから、ある種の米国債券安になった時を想定したりした時に、波瀾に各国の為替が使われる可能性を考えます。

ただ、市場自身は中間決算で日経平均EPSが押し上げて来ることから、需給的に売りがSQまで気にはなるが、そうした外部要因で押せば買いが出来ると思います。だけど、リード役のクレディーが先物の買いのトーン3日落としているから、その動き見て動くところで、ここは新規で買うのに材料株以外は苦労すると思うんです。
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